YouTubeマーケティング(数値分析編)

ミュージシャンのためのマーケティング

自分のYouTubeチャンネルで一番人気なのは『中島みゆき/糸(マンドリン独奏:石橋敬三)』(以下「糸動画」)なのですが、ずっと以前から疑問に思っていたんです。

なぜ「中島みゆき/糸」の演奏動画がダントツで再生回数多いのか。
(※記事を書いている時点で20万回超)

 

中島みゆき / 糸 🧵(マンドリン独奏) #マンドリン #中島みゆき #糸 #石橋敬三 #mandolin

そこで、この謎を解明するために、ちょっと本気で分析してみたいと思います。
YouTubeアナリティクスで拾った数値を整理します。
作業の細かいところはどうでもよいので、さっそく分析結果を見てみましょう。

 

モバイル比率を見てみる

まず、シンプルな指標を見ていきます。
視聴者のうち、スマホ・タブレット派の割合はどうなっているでしょうか?

チャンネル内全動画 モバイル比率2019

全動画モバイル比率

中島みゆき「糸」モバイル比率2019

中島みゆきモバイル比率

 

二つの円グラフを見ると、全動画平均に比べて、糸動画は若干モバイル比率が高いかな、という印象です。
今の時点ではクリティカルな差異ではないので、参考程度にとどめておきます。

 

視聴者属性を見てみる

次に、視聴者属性を見てみます。
年齢、男女比、地域、の各要素についてチャンネル全体と糸動画を比較します。

チャンネル内全動画 ユーザー属性

全動画ユーザー属性

 

中島みゆき「糸」ユーザー属性

中島みゆきユーザー属性

まず、年齢において、糸動画はチャンネル平均と比べ、すべての年齢層でまんべんなく再生されていることがわかります。
特に注目すべきは、13~17歳の視聴割合がチャンネル平均に比べ10倍ちかくとなっています。
中高生がどのようにして糸動画にたどり着くのか、そこに重要な鍵があるはずです。

次に男女比です。
圧倒的に男性人気の高い僕のチャンネルですが、女性比率が10%ほどアップしています。
これも、中高生視聴と関連する可能性する現象かもしれませんが、飽くまで仮説の一つです。

3つ目、地域(国)を見てみます。
チャンネル平均に比べ、糸動画は日本比率がさらに高くなっています。
謎の海外人気による再生数アップ、という説はここで消えましたね。
糸動画の人気は国内アクセスに支えられていることが明確になりました。

 

トラフィックを見てみる

さて本丸です。
トラフィック、つまりどこから動画にたどり着いたのかを比較検証します。

チャンネル内全動画 トラフィック

全動画トラフィック

中島みゆき「糸」トラフィック

中島みゆきトラフィック

だいぶ複雑になってきたので、バブルグラフで可視化してみました。

左配置のグラフは、横軸に表示回数、縦軸にクリック率(表示された回数のうちクリックされる確率)を置きました。
右上にいけばいくほど、優良なトラフィックとなります。

右配置のグラフは、横軸が再生回数、縦軸が平均再生回数です。
右上にいくほど、人気で、興味が持続する内容の動画となります。

 

チャンネル平均に比べ、糸動画は、以下のことが言えます。

①YouTube検索からのトラフィックが圧倒的に強い(※クリック率単体で見てもかなり高い)
②一方でチャンネルページからのトラフィックはめっぽう弱い(※推してないから当然の結果)
③外部サイトからの流入が非常に多いことが推測される(※おそらくGoogle検索か)

 

仮説を組む前の情報整理

本当はもっと細かい数字が欲しいところですが、YouTubeアナリティクスではここまでしか分析できません。
仮説を立てるため、ここまでで得られた情報をまとめたいと思います。

  • 糸動画は中高生にも人気である
  • バズ動画だから中高生にも人気なのか、中高生に人気だからバズるのかは不明
  • YouTube内部、GoogleのSEO優位が好影響を与えている
  • SEO優位に立った理由はこの時点では不明
  • クリック率が高い(タイトルや画像その他情報になんらか優位性があるかもしれない)
  • チャンネルページで推していないのでチャンネルページからのトラフィックはすごく弱い
  • 人気のある動画なのでチャンネルページ推しを検討する価値はありそう

さて、ここからどういう仮説を立てて何を実行するべきか。
引き続き考えたいと思います。

 

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